もう一人で悩まない。夫婦二人三脚の不妊治療。

不妊症の原因や治療法、そして治療費や自治体サポートなどを詳しく説明。

不妊治療の種類 それぞれの効果と副作用について

不妊治療には、タイミング法、人工授精、体外受精・顕微授精と大きく分けて3つの方法がとられています。タイミング法は他の病気などの原因がない場合に使われていますが、明らかな原因がある場合は、先にその治療をすることが必要になります。

不妊症の原因が女性にある場合は、免疫因子、排卵因子、卵管因子、頸管因子、子宮因子があります。男性側の場合は、精路通過障害、造精機能障害、性機能障害があります。

 

他にも、男女共に多いのが、加齢による影響です。男性の場合、無精子症でも精管閉塞が原因であれば、精路再建手術をすることで、妊娠が可能になります。他にも乏精子症やEDであれば、薬の服用や人工授精で妊娠できる可能性が高くなります。

 

「排卵誘発剤治療」の効果と副作用

女性の排卵に問題がある場合は、排卵誘発剤治療という方法があります。

 

「排卵誘発剤」は排卵を促すための薬で「卵子が卵巣から排卵を促進する」効果があります。排卵を自然に確実にするために、タイミング法を利用する場合でも、排卵誘発剤の飲み薬を服用することがあります。

 

飲み薬の服用によるタイミング法での妊娠が確認できない場合は、注射によるタイミング法を用います。飲み薬で高齢の場合は2、3回で、30代までであれば5、6回で注射に切り替えます。

 

自然周期のタイミング法では5%程度ですが、薬を使用することで、同じタイミング法でも10%ほどにまで確率が高くなります。

 

人工授精でも、排卵誘発剤を併用することで妊娠できる確率を高めます。

 

男性側に原因があり採取した精子を子宮に送り込む場合でも、自然周期の卵胞の発達をモニターし人工授精するよりも、排卵誘発剤を用いて複数個の卵胞を育てて人工授精をする方が妊娠の確率が高くなります。

 

排卵誘発剤は通常1カ月1つの排卵で、1人の子が生まれます。

 

しかし、1%の確率で双子が生まれることがあります。

 

排卵誘発剤の服用剤を使用すると双子や3つ子の可能性が増える多胎率が高くなります。それは、通常の自然妊娠では1つの排卵がほとんどですが、「排卵誘発剤」の投与で2つ以上の卵子が排卵されるため、通常の自然妊娠に比べると双子を妊娠する確率が上がります。

 

また、多胎妊娠の確率は投与される薬の種類によっても変わります。「ゴナドトロピン」という薬は直接卵巣に刺激を与える働きがあるため、卵胞が増えやすくなります。確率は15~20%です。「クロミッド」など作用の弱い薬は4~5%です。

 

双子や3つ子などの多胎妊娠は、出産時の母体への負担は大きいです。さらに、早産や低体重などのリスクが起こります。胎児の健康状態や母体の健康状態の管理が大変なため、副作用のリスクにもなります。

 

他にも副作用で「卵巣過剰刺激症候群」によって急激な体重増加や腹部膨張感・下腹部の痛み・吐き気・嘔吐という症状が起こります。このような症状が出たら早めに医師に相談をしましょう。

 

「腹腔鏡検査」の効果と副作用

腹腔鏡検査は、「子宮・卵管・卵巣などの状態を直接確認できる」「 軽い癒着やポリープなどの異常が発見された場合にすぐに対処ができる」「負担が少ない上に、回復も早い」「 切開サイズが小さいため、傷口が目立たない」といった効果があります。

 

それによって子宮内膜症、卵管形態、子宮異常、癒着などの異常を早く詳細に発見することができます。全身麻酔を行いますので、そのまま切除・焼灼手術をすることができます。

 

しかし、全身麻酔のため、麻酔に伴う合併症を起こす危険があります。腸や血管の損傷という副作用もあります。

 

【男性不妊】薬物治療の効果と副作用

男性の不妊によってはED治療薬といった市販薬もあります。

 

男性はAGA治療薬のひとつであるプロペシアや、抗うつ薬で不妊症になることがあります。こういった原因が明らかであれば、その治療薬を止めることが大切です。

 

男性不妊による精子の生産を高める治療には、はホルモン療法がよくもちいられます。「ゴナドトロピン療法」「男性ホルモン療法」「甲状腺ホルモン療法」「循環ホルモン療法」「精索静脈瘤除去手術」他にも、漢方療法や食事療法、ビタミン療法があります。

 

「ゴナドトロピン療法」は女性の場合「卵巣破裂」「卵巣茎捻転」といった副作用があります。男性でも「脳梗塞」「血栓症」「肺水腫」「呼吸困難」といった副作用があります。

 

しかし、これはあらかじめ知っていることで、事前に対処することができます。ホルモン療法のくすりは、副作用としてかゆみやじんましんを起こすことがあります。肝機能障害を起こすことがあります。そのため、内服薬を開始したら2週間ごとに検査が必要です。

 

基本治療から高度不妊治療へのステップアップはいつする?

不妊治療には3つのステップがあります。基本治療はタイミング法です。タイミング法で半年~1年程様子を見ます。タイミング法も人工授精も1周期に1回しか行えませんので、簡単にはいきません。

 

一般的にはタイミング法の次に人工授精、そして高度不妊治療の体外受精へと対応していきます。

 

不妊の原因によってはタイミング法を短期にし、高度不妊治療へとステップアップする場合もあります。また、女性の年齢が高ければ、時間をかけるほどリスクが高まりますので、初めから高度不妊治療を行うこともあります。

 

まとめ

不妊治療は経済的な負担だけでなく男女共に体への負担もあります。すべての治療を試しても、結果的に妊娠に至らないということもあります。

 

様々なリスクを考えればこそ、不妊症かなと思ったらできるだけ早めに不妊治療を考えましょう。年齢が低ければ低いほど成功率が高く、経済的な負担が軽い不妊治療です。

 

不妊症で悩んだり、不妊治療をしているのはあなただけではありません。同じ悩みを持つ大勢の人がいます。

 

そして、悩みを解決するために病院や医師、自治体には力を貸してくれる人がいます。

 

まだ職場には理解できない人がいるかもしれませんが、非難、中傷するような行動や言動は違法です。

 

そのうち、と思わずに自分の体が若く健康なうちに、ぜひ不妊治療に取り組んでみましょう。