もう一人で悩まない。夫婦二人三脚の不妊治療。

不妊症の原因や治療法、そして治療費や自治体サポートなどを詳しく説明。

不妊の原因は男女半々!不妊治療は夫婦で取り組むべし

以前は不妊症というと女性のもの、産婦人科に行くことで治療ができるというイメージでした。そのため、それでもダメな場合は、女性の責任と思われてしまうこともあり、辛い思いをした人もたくさんいます。

しかし、その原因には男性側の場合もあり今は女性側ではなく、男性の治療によって改善できる場合があることも解ってきています。

こういったことも踏まえて今では女性と男性の両方が検査をすることで、良い方向へと向かっていくこともあります。

もちろん、不妊治療は一朝一夕でできるものではなく、長時間かかります。途中で互いが苦しい思いをすることもあります。そのためにも、双方の理解がなくてはできません。夫婦が互いを認めて、支えあいながら二人三脚で取り組んでいきましょう。

 

男女で比較!不妊の割合は?

男女の不妊症の原因は男性・女性とも半々と言われています。

女性の生殖機能の加齢による老化は以前から話題になっていましたが、近年は男性も加齢による老化が見られるということが解ってきています。平均的な結婚年齢が上がり、30代になってからの新婚夫婦が普通になっています。

以前は、女性が若ければ大丈夫と言われていたことも、今では男性の高齢化も不妊症の原因と言われています。平均寿命が上がっても、それは高齢者が増加しているだけで、決して人の加齢が止まったわけではありません。

女性が加齢やストレスで不妊症の人が増加しているのと同様に、男性も加齢やストレスが不妊症の原因となっています。男性も精巣の老化が問題になるのです。

古い考えのまま、男性は年齢が上がっても大丈夫と思っている20代、30代の皆さん。男性も女性と同じであるということをしっかりと自覚しましょう。

不妊症の原因の男女比は50:50、つまり双方の責任です。

 

不妊の原因【男性】

男性の不妊の原因には先天性のものと後天性のものがあります。

先天的・後天的問わず、男性側の不妊症の原因の90%が「造精機能障害」というものです。精子を作る能力そのものが弱いか無いもので、半数以上は原因不明と言われています。

造精機能が損なわれていると、精祖細胞が全く見られない場合、精子の発達が途中で止まってしまいます。脳の視床下部下垂体疾患による性腺刺激ホルモン欠損症によって、精巣の造精調整が上手くいかず、精子の量や質に異常がみられるということもあります。

他にも精巣は熱に弱いため、成人後に流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)になると20%近くの男性が精巣炎になり、無精子症になると言われています。外傷や放射線被ばく、精巣の腫瘍が原因の場合もあります。

他精子運動率が健康な人の50%以下の精子無力症、先天的な精管欠損症や精嚢の形成障害、幼少期の外鼠径ヘルニア手術の際の不手際が原因の閉塞性無精子症などがあげられます。

20代、30代の若い男性よりも30代後半以上の男性の方が、精巣そのものが老化するため、後天的な原因を起こすリスクも高くなっています。

 

不妊の原因【女性】

女性の生殖機能のピークは20代から30代前半です。10代はまだ不十分で、35歳を超えると、閉経に向けて老化していきます。そのため、不妊だけでなく、胎児が弱く先天的な障害を持つ子を出産するリスクも高くなります。

男性不妊の主な原因は造精機能障害がほとんどですが、女性不妊の原因は子宮因子、排卵因子、卵管因子、頸管因子など、さまざまな原因が考えられます。

さらに、排卵因子だけでも卵子を成熟させるホルモンの働きに問題がある場合、卵巣に血液の塊ができる子宮内膜症のために排卵がうまくいかない場合と、いろいろな原因が考えられます。

子宮内膜症は10代、20代の女性でも発症する場合がありますが、多くは30代で発症します。

本来は子宮内にあるはずの子宮内膜は、月経のたびに膣を通って血液と共に排泄されています。この子宮内にあるはずの子宮内膜が卵巣や卵管、子宮と直腸の間、子宮筋層など様々な場所にできてしまうことを子宮内膜症といいます。

子宮内膜症の人は月経痛がひどいため、早めに検査を受けることをおすすめしています。

性感染症の1つ「クラミジア感染症」は卵管性不妊の重大な原因で、男性は排尿痛などがあり治療をすることがありますが、女性の場合は症状が現れにくいため、治療をせずに放置していることがあります。

気づかずにそのままにしていた場合、子宮頸管から子宮腔、卵管へとクラミジア感染が広がり、卵管閉塞の原因となってしまいます。

後天的な原因の一つに危険なダイエットもあります。10代の女性はしっかりとした知識もなく危険なダイエットをしている人が多くいます。そのため、女性ホルモンのバランスが崩れ、月経が止まってしまうこともあります。

女性の不妊原因は一人一人が違うと言っていいほど多種多様です。しっかりとした専門医の元、自分にあった治療に取り組むことが大切です。

 

病院ではどのような検査をするの?

不妊の原因が男性側か、女性側かということは専門的に検査をしなければ解明できません。

男性側に原因がある場合で、治療が可能な場合は泌尿器科で治療をすることができます。

女性側に原因がある場合や、どちらが原因かわからない場合は、専門医(産婦人科)によってまず検査をすることになります。

検査では、初診で「超音波検査」「子宮腟部細胞診」「頸管クラミジア抗原検査」「抗精子抗体検査」「一般血液検査(血算・生化)」を行います。男性は精液検査1回でほぼ終了ですが、女性の場合は月経周期に合わせて約1カ月に渡って検査をします。

ホルモン検査は低温期にLH(黄体刺激ホルモン)・FSH(卵胞刺激ホルモン)・TRHテスト(プロラクチン)・E2(エストラジオール)・テストステロンの検査を行います。

その後高温期に、ホルモン検査E2(エストラジオール)・P4(プロゲステロン)という検査のほか、超音波の検査もします。

検査は保険が適応されるものとされないものがあります。あらかじめ検査でどれくらいの費用が必要か調べておくと良いでしょう。

 

まとめ

2人の子どもができたらいいね、2人で一緒に家族を作りたい、という希望があるからこその不妊治療です。原因がわかれば、そこからが不妊治療のスタートです。その原因が男性側でも女性側でも長い道のりの中で、治療中の辛さを解るのはパートナーだけです。

治療費による経済的な負担、周囲の無責任な言葉、決して楽なことではありません。

傷ついた時に支えてくれるのはパートナーです。その先の希望があるなら、その日々もいつか糧になっていきます。互いの信頼関係が長い道のりを乗り越えるための、大切な鍵となります。

 

病める時も健やかなるときもと誓った夫婦です。どちらか一方に責任を押し付けるのではなく、2人でということを忘れずに、取り組んでいきましょう。